BRIGHT_BRIDAL_Vol33
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あらためて感じる、日本の魅力。MADE IN JAPAN 世界中でモノづくりが行われ、さまざまなアイテムが海を渡って私たちの手元に届くことが、当たり前の時代です。もちろんこれは日本だけの話ではなく、世界中で行われていること。私たちの国で作られたものが遠く海外の国へ届くことは、珍しくない時代となりました。 そうしたなかで、耳にする機会が増えているのが「和デザイン」というワードです。2020年の東京オリンピック開催を受け、ますます注目度が高まることが予想されています。 独特な歴史を背景に持つ日本では、独自の感性が磨かれ、文化的に独自の進化が繰り返されてきました。象徴的なのが、江戸時代より200数十年続いた平和の歴史です。他国から脅かされない安定した国は、モノづくりを生業とする人々に多くの時間を与え、個性的な「和デザイン」は着々と進化し続けていったのです。 和デザインが魅力的に見える理由には、独特の造形や色使いの他に、良いものを積極的に取り入れる寛容さがあります。良いアイデアを吸収し、もっと良いものを作ってみせる。古典や伝統にこだわりすぎず、進化を常に模索する。良いものが生まれてくるのも、ごく自然な成り行きだと言えるでしょう。根幹にある「良いものを作りたい」という思想こそが、日本のモノづくりの本質なのです。ではなぜ「良いものを作りたい」のか? それは「もっと人々に喜ばれたい」からに他なりません。常にユーザーのことを考える作り手の思想は、「ユーザー本位」と呼ばれる現代ビジネスにおける理想のスタイル。すなわち和の伝統でもあるのです。世界で評価される「和デザイン」JAPANESE Masterpieces53BRIGHT BRIDAL

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